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タイトル: 貧困と恋愛 : 恋人人数と性関係人数の不平等の計量分析
その他のタイトル: Poverty and Romance : Quantitative Analyses of Inequality of Romantic and Sexual Relationships in Japan
著者: 小林, 盾
KOBAYASHI, Jun
キーワード: 貧困
恋愛
不平等
恋人人数
性関係人数
計量分析
発行日: 2023年3月20日
出版者: 成蹊大学文学部学会
抄録: この論文は、家族形成まえに貧困を経験したり、現在貧困を経験している人は、そうでない人とくらべて恋愛経験に不平等があるのか、というリサーチクエスチョンを検討する。そのために、家族に関する振り返り調査をデータとして用い(2022年にランダムサンプリングで実施、有効回収票数3,327、回収率43.7%)、15歳時から初婚まで(未婚なら現在まで)の恋人人数と性関係人数を計量分析した(分析対象は2,271人)。その結果、男性では現在の貧困経験がどちらの恋愛経験もへらしたが、女性では家族形成まえの15歳時の貧困経験がどちらの恋愛経験もむしろふやした。したがって、恋愛経験には貧困経験による不平等がたしかにあった。ただし、貧困から恋愛への規定メカニズムは、単純ではない。経済的に豊かでも貧しくても、平等に豊かな恋愛をし、幸せな家族形成ができる――そのための条件の解明が、引きつづき期待されよう。
URI: http://hdl.handle.net/10928/1603
出現コレクション:第58号

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