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第59号 >

Please use this identifier to cite or link to this item: http://hdl.handle.net/10928/1692

Title: 準貧困層のウェルビーイングは平等なのか : 2018年社会階層とライフコース全国調査(SSL-2018)による分断の統計分析
Other Titles: Is Semipoverty’s Wellbeing Equal? : Statistical Analyses of Social Stratification and Life Course Survey 2018(SSL-2018)
Authors: 小林, 盾
KOBAYASHI, Jun
Keywords: 貧困
準貧困
ウェルビーイング
不平等
分断
統計分析
Issue Date: 20-Mar-2024
Publisher: 成蹊大学文学部学会
Abstract: この論文は,貧困層と一般層のあいだで両者に隣接する準貧困層が,ウェルビーイングにおいて他のグループと平等なのか,不平等だとしたらどこに分断があるのか,というリサーチクエスチョンを検討する.そのために,2018年社会階層とライフコース全国調査(SSL-2018)をデータとしてもちいた(2018年にランダムサンプリングで実施,有効回収数1126人,有効回収率40.2%).現在の幸福感,人生の階段,生活満足度,健康の4つの主観的ウェルビーイングを従属変数とした.分散分析,カイ二乗検定の結果,ウェルビーイングには不平等があり,一般層がもっとも高く,準貧困層,貧困層へと悪化した.多重比較の結果,準貧困層が貧困層とサブグループを形成し,準貧困層と一般層のあいで分断ができることがあった.ただし,準貧困層と貧困層のあいだに分断はなかった.準貧困層であってもなくても,分断なくサステナブルな幸せを追求できる──そうした社会の実現のために,準貧困層に固有のリスク解明が求められる.
URI: http://hdl.handle.net/10928/1692
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