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タイトル: なぜ幸福と満足は一致しないのか : 社会意識への合理的選択アプローチ
その他のタイトル: Why do Happiness and Satisfaction not Coincide? : A Rational Choice Approach to Social Psychology
著者: 小林, 盾
ホメリヒ, カローラ
見田, 朱子
KOBAYASHI, Jun
HOMMERICH, Carola
MITA, Akiko
キーワード: 幸福
主観的幸福感
満足
生活満足度
社会意識
合理的選択
地位達成
発行日: 2015年3月18日
出版者: 成蹊大学文学部学会
抄録: この研究は、「なぜ主観的幸福感が生活満足度と一致しないことがあるのか」を、地位達成の役割に着目し、合理的選択理論の立場から解明することを目指す。これまで、幸福感は満足度と同一視されがちであった。そこで、測定方法を厳密に対応させたうえで、幸福感と満足度の規定要因を比較することをリサーチ・クエスチョンとした。データとして、ランダムサンプリングによる郵送調査を実施した。「幸福か不幸か」「満足か不満か」という離散的な2値でとらえ分析した結果、(1) 分布から、幸福な人は満足な人より13.4% 多かった。(2)クロス表から、全体の14.8% が「不満だが幸福」か「満足だが不幸」と不一致だった。とくに、不満な人のうち53.3% が幸福だった。このように、幸福感と満足度はかならずしも一致しなかった。(3) ロジスティック回帰分析から、幸福感は教育達成に、満足度は職業達成と収入に影響されやすかった。したがって、人びとは合理的に人的資本に投資し、(変動しない)教育達成から長期的ウェル・ビーイングとして幸福感を、(変動しうる)職業達成と収入から短期的ウェル・ビーイングとして満足度をえているといえよう。以上から、幸福感と満足度は異なる規定要因をもった別種の意識である可能性が高い。そのため、幸福感を満足度で代替させることには、慎重さが求められるだろう。
URI: http://hdl.handle.net/10928/644
出現コレクション:第50号

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