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個性を持った自立的な人間の創造
    
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タイトル: 容姿と社会的不平等 : キャリア形成、家族形成、心理にどう影響するのか
その他のタイトル: Beauty and Social Inequality : How Do Looks Aff ect Career Formation, Family Formation, and Social Psychology?
著者: 小林, 盾
谷本, 奈穂
KOBAYASHI, Jun
TANIMOTO, Naho
発行日: 2016年3月11日
出版者: 成蹊大学文学部学会
抄録: この論文では、人びとの容姿がキャリア形成、家族形成、心理にどう影響するのかを分析することで、社会的不平等における容姿(ルックス、身体的魅力)の役割を解明する。そこで、人びとは美容資本に時間や労力を人的資本として自分に投資し、地位達成の向上などで回収すると仮定した。エビデンスとして、ランダムサンプリング調査を実施してデータ収集した(有効回収数297人、有効回収率60.9%)。20 歳時の容姿(とくに顔)について、1下から10上の10段階で、主観的評価を測定した。分析の結果、以下が分かった。(1)容姿の分布は、男女ともにランク5と7~8の二山をもった。男女で分布に違いはなかった。(2)容姿の規定要因では、性別による違いはなかった。(3)容姿の帰結では、容姿がよいと、役職につきやすく、所得が増えた(所得は男性のみ)。多くの人から告白され、交際人数や結婚のチャンスや子どもの数が増えた。さらに、高い階層にいると感じ、自信があり、幸福だった(幸福は男性のみ)。(4)このように、男性ほど容姿の影響が強かった。これは、男性のほうが美容資本への投資が不均等なため、容姿が社会的不平等につながりやすいからかもしれない。以上から、容姿はライフチャンスを拡大させたり制約しうる。この点で、容姿は社会的不平等の一要因といえよう。
URI: http://hdl.handle.net/10928/760
出現コレクション:第51号

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