SEIKEI University Repository >
01:紀要(Bulletin) >
12:一般研究報告 >
第49巻 >
このアイテムの引用には次の識別子を使用してください:
http://hdl.handle.net/10928/862
|
タイトル: | 回収率70%への挑戦 : 郵送調査でどのように接触を最小化できるのか |
その他のタイトル: | Challenges to 70% Response Rate : How to Minimize Contact in Mail Surveys? |
著者: | 小林, 盾 武藤, 正義 渡邉, 大輔 香川, めい 見田, 朱子 Kobayashi, Jun Muto, Masayoshi Watanabe, Daisuke Kagawa, Mei Mita, Akiko |
キーワード: | 回収率 郵送調査 社会調査 調査法 接触 回数 密度 |
発行日: | 2015年3月 |
出版者: | 成蹊大学 |
抄録: | この論文では、郵送調査でどうすれば回収率を向上できるかを検討する。先行研究では調査対象者との接触回数が多いほど、郵送調査の回収率があがるという。しかし、日本社会では接触がかえって逆効果となるかもしれない。そこで、いわば「接触回数最小化・接触密度最大化」という戦略にたち、「接触回数をへらしても、接触密度をあげることで、十分な回収率となるだろう」という仮説をたてた。データとして、東京都武蔵野市と西東京市で9年間に、ランダムサンプリングにもとづく郵送調査を11回実施した。先行研究は5回の接触を推奨するが、接触回数を最小化するため2回または3回とした。そのぶん、切手貼付、実施者の顔写真掲載、謝礼の先渡しなどで、接触密度を高めた。その結果、平均回収率は64.3%で、そのうち70%台が2回あった。したがって、接触回数を最小化しても、接触密度を最大化することで十分な回収率をえることができた。このことは、日本社会では「接触回数の最大化」より「最小化」のほうが適していることを示唆する。 |
URI: | http://hdl.handle.net/10928/862 |
出現コレクション: | 第49巻
|
このリポジトリに保管されているアイテムは、他に指定されている場合を除き、著作権により保護されています。
|